OpenStack構築の記録
自宅にOpenStack環境を構築したのでその際の記録である。
5ヶ月程度運用しているが特に不便なく使えている。
なんで自宅にOpenStack ?
- Amazon, Google, Microsoftとかにお金払いたくない
- 世の中のクラウドサービス高い
- EC2のt2.smallとか一ヶ月起動しっぱなしにするだけで家計に優しくない。
- VPSは悪くないけど今度はただのサーバ借りるだけになってしまう…。
- OpenStack便利そう
- 企業が主導で進めているプロジェクトなのでお金のにおいしかしないのが
欠点
- 企業が主導で進めているプロジェクトなのでお金のにおいしかしないのが
マシンスペック
以下のような感じ
【CPU】Core i7 3770K
【メモリ】32GB(16GB x 2)
【マザーボード】P8Z77-V DELUXE
【SSD】 cfd 512GB
お金の話
コア数が8個のマシンなので、m3.mediumを少なくとも8台起動できる。
その場合の費用を比較してみる。
また、AWSのリザーブドインスタンスは3年間が最大の期間のようなので
それを前提として比較する。
なおAWSは必要な時だけ起動できるのがメリットではあるが
自宅Openstackでもサーバ自体を停止すれば良いので同じであると考える。
自宅Openstack運用に掛かる費用
- マシンの金額 15万
- 電気代: 年間6万
3年間運用した場合は、33万円(15 + 6 * 3)程度。
AWSで同等構成の費用
m3.mediumのリザーブド x 8 台は$5496。日本円にして65万円程度。
さらに、他のサービスを併用するはずなのでもっと必要になるだろう。
メリット/デメリット
自宅Openstackメリット
- AWSで真面目に構成するより安い
- IaaSの基盤管理者の運用ノウハウの獲得
- Openstackの機能の実際を確認できる
自宅OpenStackのデメリット
- AWSほど品質が良くない
- サーバの設置場所が必要
- EIPのように手軽にGlobal IPを取得できない
インストール手順
今回はCentOS7 & RDOでインストールする。
手軽にインストールできるようになっている。
packstack --gen-answer=answer.txt
packstack --answer-file=answer.txt
- Trove, Heatは使ってみたかったのでインストールするように修正
- LBaasも使いたいのでneutronの設定を変更
- VPNaaSは手間が多そうなので今のところは見送り
実用してみて
メモリの量は十分なのだが、CPUのコアの数が8スレッドなので若干不安がある。
体感で40インスタンスも上げると辛くなりそう。
20インスタンスくらいまではどうにかなりそう。
よくある問題
- 各種コマンドでエラーが発生したりするとDBの情報と実際に食い違いや削除
できない項目などが発生する。
こういう場合はMySQL(mariadb)に接続して適宜対応する項目を削除する。 -
PublicなネットワークをHorizonで作りたい
Horizonだと上手く作れないので、neutronコマンドで作成するのが良い -
HorizonではOpenStackの一部の機能しか利用できない。またHorizonの実装
は後回しになっていることが多いようである。LBaasのUIはほとんど機能し
ていない。なので、CLIのツールでしか出来ないこと、APIでしか出来ないことを適宜把
握しておく方が良い。- heatでceilometerを使ったalarmが作成できるが、ceilometerコマンドで
は出来ないなどの例もある
- heatでceilometerを使ったalarmが作成できるが、ceilometerコマンドで