ストーリー

博麗神社の博麗霊夢は、ぼやきながら神社の掃除をしていた。
「まったく、みんなして人のことをサボり魔扱いして…」
どうやら、皆から「サボっている」とわれることに不満のようだ。
「疲れたり飽きたりした時に休憩して何が悪いのよ」
もっとも、『サボり』と言われてもおかしくないほどに、その『休憩』の割合は多いわけだが。
「何にしても、『サボタージュの泰斗』って汚名は返上したいわね…。
 どうしたらみんなの認識を変えられるかしら」
霊夢は手を止めて考える。そのような時間もまた、皆から『サボり』と言われることに、本人は気づいていない。
「手っ取り早い方法……そうだわ!
 みんなに私が掃除をしている姿を見せればいいのよ!
 そうすれば誰もサボってるなんて言えないわ」
いかにも場当たりで事件を解決してきた霊夢らしい発想である。
「そうと決まれば、さっさとここの掃除を片付けて、みんなに『働き者の霊夢』と呼ばせてやるわ!」
霊夢は決意するとともに、掃除に気合をいれるのであった。